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近年、犬や猫など動物を飼っている方が増えており、動物をペットとしてだけでなく、家族の一員として大切にしている方もいらっしゃいます。

しかし、どんなに大切にしていても人間と同じように、思わぬケガや病気に罹ることがあります。

動物の医療費は私たちとは異なり、補助制度などは存在しないため、予想よりも高額になるケースが少なくありません。

「愛犬や愛猫に適切な治療を受けさせ元気に生活してほしいけれど、お金の負担が心配。」

そんな方は「ペット保険」の加入を検討してみてはいかがでしょうか。

本記事では、需要が高まっているペット保険制度についてご紹介し、さらにおすすめの保険会社10社を厳選してお伝えしていきます。

ペット保険とは

ペット保険は犬や猫など飼っている動物がケガや病気などで通院した際の医療費を補助してくれるサービスです。

動物の種類や年齢によって月額の保険料が決められ、治療や手術を行った費用・通院回数に応じて規定分を代わりに負担します。

補償される治療の範囲や回数制限などは会社によって様々で、ご自分とペットの状態に合わせて選ぶ必要があります。

ペットの医療費を軽減させる目的で加入する方が多いですが、最近では人と同じように御守り代わりにと保険に加入する方も増えています。

ペット保険に加入するメリット

大切なペットに治療費を補助してくれるペット保険ですが、加入するメリットについてさらに詳しくご紹介します。

医療費の負担を軽減できる

ペットだけに限らず保険の最大のメリットは補助金による「医療費の負担軽減」にあります。

大きな病気による治療や手術といったものでは数万円単位で費用が掛かり、その他にも定期検診のような診察でも回数を重ねると大きな金額になり得ます。

動物を飼うだけでも、食料・トリミング・トイレ用品・おもちゃ・リードなどの生活雑貨など、日々たくさんの費用が掛かります。

その中でも特に大きなウェイトを占める可能性が高い「医療費」を、いかに軽減するかという点は、飼い主さんにとって大切な課題といえます。

保険はその課題を解決する糸口のひとつとなるのです。

いざというときに安心

ペットが高齢になるにつれて体調の衰えから病院を受診する機会が増えることが考えられますが、ペットの病気やケガはお年寄りだけとは限りません。

小型の動物ではちょっとした段差から飛び降りた拍子に足を骨折したり、好奇心が旺盛な子であれば小物を誤飲したりと、思わぬトラブルに見舞われることがあります。

この他にも、犬種や猫種によっては肌が弱い子や目やにが出やすい子など、生まれつきの性質からケアが必要なことも考えられます。

病院に行かないことが理想的ではありますが、定期的なケアはとても大切です。

そのときに保険による補助があると安心ですね。

様々なサポートサービスが利用できる

保険会社によっては医療費の補助だけでなく、ペットの健康に関する有益な情報の提供やオンラインで飼育に関するアドバイスを得られるサービスがあります。

さらに健康診断を無料で受けられるプランや賠償責任特約が付けられるプランも存在します。

他の人やペットをケガさせてしまったり、誰かの鞄や衣類を破ってしまったり、といったペットが原因で損害賠償を負ってしまう可能性もゼロではありません。

自動車保険のようにペットのケガや病気に備えるだけでなく、加害者側になってしまう可能性も考慮しておくとよいです。

ペット保険のデメリット

様々な補償が受けられるペット保険ですが、いくつかデメリット(注意点)もあります。

ペットを飼い始めた方、ペット保険の加入を検討されている方は確認しておきましょう。

加入時期が遅くなると保険料が高くなる

人の生命保険や医療保険にも共通することですが、ペット保険も加入対象のペットの年齢が高くなればなるほど保険料が高くなる傾向にあります。

若いうちから何かと病院にかかる可能性があることを見越すと、早めに加入しておく方がメリットが多いといえます。

また、年齢を重ねて持病などがあると、ペット保険自体に加入できなくなってしまう場合もあります

一方、中には加入年数に応じて保険料が値上がりしていく保険会社もあるため注意が必要です。

ペット保険の加入を検討している方は、保険の値上がり率なども考慮した上でタイミングを考える必要があります。

対象外の治療や施術がある可能性

とても便利なペット保険ですが、全ての治療や施術が対象とは限りません。

例えば、ワクチン接種や妊娠・出産といったものは補助の対象になりません。

保険適応範囲は保険会社によって異なるため、加入検討の段階でどこまでが補助の対象であるかを確認しておくことも大切です。

補助金に制限がある

ペット保険の補助金額には上限があります。

全額が補助されると勘違いをしてしまう方がいらっしゃいますが、基本的に治療費の40~70%程度になります。

具体的な補助割合は保険会社やプラン、治療内容によって変化します。

また、年に何回まで利用できるといった支払い回数制限が設けられている場合など、サービス内容は様々なため、適応内容をしっかりと確認することをおすすめします。

ペット保険の選び方

ペット保険サービスは多くの会社で提供されており、そのサポート内容も多種多様です。

ここではどのような点に注目すれば、ご自分に合った保険を見つけられるかをご紹介します。

ご自分の求めている最低限の基準を設定する

保険選びを行うときはどのような保険サービスを求めているのかをしっかり把握する必要があります。

そのため、まずはご自分が「このサービスだけは絶対に含ませたい!」という条件をいくつか設定しましょう。

保険会社のサービスには様々なものがありますが、あれもこれもと求めているといつまでも決められなかったり、予想以上に保険料が高くなったりしてしまいます。

明確な条件(目的)を設定することで、適切な保険選びができ、スムーズに決められます。

設定する条件としては、以下のようなものがあります。
  • スタートの保険料や保険料の上がり方
  • 免責事項やその金額
  • 補助割合
  • 健康診断などの付帯サービス

複数の保険会社から比較検討を行う

ペット保険に加入する際は、できれば複数の保険会社を挙げて比較検討するようにしましょう。

忙しい方にとっては面倒と感じるかもしれませんが、数社でも構いませんので比較することをおすすめします。

前章で条件を設定するとお伝えしましたが、その条件を比較するだけでも会社によってかなり特色が違うことがおわかりいただけます。

自分のニーズに合った、かつコスパのよい保険会社を選ぶためには複数の保険会社で比較してみてください。

どうしても保険会社が絞れないという方は、これからご紹介する保険会社や、動物病院またはペットショップなどで紹介された保険会社で比較するとよいでしょう。

また、シミュレーションを行える場合もあるため、実際にご自身の情報を入力して具体的な保険内容を確認してみるのもおすすめです。

おすすめペット保険10選比較!

ここからはおすすめペット保険10社の特徴やサービス内容をご紹介します。

保険料もご紹介しますが、年齢や犬種などによっても異なるため、平均的な目安として参考にしてください。

アニコム損保

アニコム損保はペット保険シェアNo.1を誇る有名な保険会社のひとつです。

対象動物は犬・猫・鳥・うさぎ・フェレットと幅広く網羅しています。犬や猫以外の動物を飼っている方におすすめな保険です。

アニコム損保では動物の種類や年齢によって3つの保険コースがあります。

具体的には対象動物全般が加入可能な「どうぶつ健保ふぁみり」、高齢になった犬または猫のために設けられた「どうぶつ健保しにあ」、犬または猫を対象として手軽な保険料でサポートを受けられる「どうぶつ健保ぷち」です。

各コースの料金

コース名 料金(月額)
どうぶつ健保ふぁみり 2,450~9,340円
どうぶつ健保しにあ 2,460~5,220円
どうぶつ健保ぷち 1,070~3,060円

アイペット損保

アイペット損保は犬または猫を対象としたペット保険を提供しており、多頭割引や賠償責任特約など充実しています。

大きく分けて通院・入院・手術を手厚くサポートする「うちの子(ペット医療費用保険)」と入院・手術をサポートする「うちの子ライト(ペット手術費用保険)」という2つのコースがあります。

各コースの料金

コース名 料金(月額)
うちの子(ペット医療費用保険) 2,480~15,650円
うちの子ライト(ペット手術費用保険) 1,140~5,330円

ペットメディカルサポート

ペットメディカルサポート(PS)は犬または猫を対象としています。

業界内でも最安級の保険料で、継続率95.5%を誇っているほど保険者からの評判のよい保険会社です。

また、本保険は歯科治療補償があるという珍しい保険でもあります。

基本的には歯石取りなどの歯科治療は保険適応外なことが一般的です。

保険のコースは補助率(50%、70%、100%)の違いで分けられています。

各コースの料金

コース名 料金(月額)
50%補償プラン 1,330~5,750円
70%補償プラン 1,970~6,530円
100%補償プラン 2,460~7,980円

SBIペットいきいき少短の短期

SBIペットいきいき少短の保険は犬または猫を対象としたペット保険です。

SBIは人を対象とした保険も提供している保険会社で、死亡保険や医療保険、地震保険など幅広い保険を展開しています。

2022年のオリコン顧客満足度調査においてペット保険部門で第1位を取得している会社です。

保険コースには補助率に合わせてプラン70とプラン50があり、さらにその中でスタンダードとライトの合計4つに分けられます。

各コースの料金

コース名 料金(月額)
プラン70スタンダード 1,960~11,270円
プラン70ライト 900~3,710円
プラン50スタンダード 1,400~8,050円
プラン50ライト 650~2,650円

FPC

FPCは犬と猫を対象としたペット保険で、2023年の価格.com保険アワードで第1位を獲得しています。

保険対象としていない保険会社が多い中、本保険では歯科治療も補助の対象なところも魅了的です。

さらに支払限度額および回数制限はありますが日数制限はないため、入院期間に対する制限がないというのも便利です。

保険コースには50%補償と70%補償の2種類があります。

各コースの料金

コース名 料金(月額)
50%補償 1,590~3,890円
70%補償 1,950~4,750円

ペット&ファミリー損保

ペット&ファミリー損保が提供するペット保険は犬および猫向けに提供されています。

本保険の特徴は保険料の値上がりが緩やかで、10歳以上は頭打ちになり保険料が変動しません。

ペットが高齢になればなるほど金額が高くなる保険や一定の年齢に達すると契約が修了してしまう保険もありますが、ペット&ファミリー損保ではなくなるまでずっと補償される「終身補償」となっています。

保険コースは補償率によって、プラン70とプラン50の2種類があります。

各コースの料金

コース名 料金(月額)
プラン70 1,690~7,190円
プラン50 1,480~5,410円

アクサダイレクト

CMや広告でもよく目にする保険会社であるアクサダイレクトですが、人だけでなくペット保険も提供しています。

インターネットでの申込やマイクロチップの装着で割引が適用されたり、24時間365日ペットの健康相談ができる無料電話などのサービスもあります。

本保険は補助率によってプラン50とプラン70の2コースがあります

各コースの料金

コース名 料金(月額)
プラン50 1,220~6,930円
プラン70 1,810~9,810円

日本ペット少額短期保険

日本ペット少額短期保険のいぬとねこの保険は、文字通り犬と猫を対象としたペット保険です。

本保険は年間制限はありますが、日額の制限かつ補償回数に制限がないため、一度に高額な治療になっても全額から規定分の補助を受けられます。

また、保険料の上がりが緩やかで、17歳以上からは頭打ちになります。

さらに1年間保険金の支払いがなかった場合次年度10%割引になる無事故割引、多頭割引、マイクロチップ装着割引など、複数の割引制度を設けています。

保険プランは補助率に合わせて3つあります。

各コースの料金

コース名 料金(月額)
90%プラン 2,910~15,330円
70%プラン 2,260~11,930円
50%プラン 1,610~8,520円

リトルファミリー少額短期保険

リトルファミリー少額短期保険はあいおいニッセイ同和損保からノウハウ提供を受けている保険で、犬と猫を対象としたペット保険になります。

他社と比べて低めの保険料と値上がりの緩やかさが売りで、通院・入院・手術を全てフルカバーする内容となっています。

スタートの保険料が低めで、保険料の値上がりが緩やかなことから、生涯保険料が抑えられる可能性が高いです。

プランは補助率に合わせて2つのプランが用意されています。

各コースの料金

コース名 料金(月額)
50%コース 1,270~5,590円
70%コース 1,580~7,620円

楽天損保

楽天損保のスーパーペット保険は犬と猫を対象としたペット保険です。

楽天といえば通販や電話回線などで有名な会社ですが、保険サービスも行っています。

楽天損保の最大の特徴は何といっても楽天ならではの特典です。

保険料の1%が楽天ピントへ還元されたり、逆に保険料を楽天ポイントで支払ったりすることも可能です。

そして、補償対象の広さは業界最大級(2023年3月楽天損保調べ)であり、他社の保険では対象外になることも多い歯科治療やヘルニアなどの疾患にも対応しています。

コースは大きく分けて3タイプあり、「通院つき70%プラン」、「通院つき50%プラン」、通院補償が付かない「手術・入院プラン」があります。

各コースの料金

コース名 料金(月額)
通院つき70%プラン 1,980~9,430円
通院つき50%プラン 1,490~7,310円
手術・入院プラン 1,120~4,780円
スクロールできます

ここまでご紹介した各コースの料金は犬や猫の犬種に問わず、保険料の最低額および最高額を記載しています。

基本的に猫は保険料が犬よりも安めに設定されており、犬の場合小型犬よりも大型犬の方が保険料が高額になる傾向にあります。

まとめ

今回は「ペット保険」について、その制度内容の解説とおすすめの保険会社についてご紹介してきました。

保険選びは一概にどれがよいと決められるものではなく、ペットの種類・年齢・予算・求めているサービス内容などによって最適な保険は変化します。

おすすめの保険会社の選び方
  • 保険サービスの条件設定する
  • 複数社で比較検討する
ぜひ今回の記事を参考にしながらご自分とペットのニーズを明確にして、ピッタリな保険を選択してください。

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